彼女を代弁すると

「花屋の前を通ると吐き気がする

どの花も色とりどりにエゴイスト

青空なんて分厚い雲にかくれてほしい

星なんてみんな落ちてくればいい

みんななんで平気で生きてるんですか

ちゃらちゃら光るもので自分をかざって

ひっきりなしにメールチェックして

私人間やめたい

石ころになって誰かにぶん投げてもらいたい

でなきゃ泥水になって海に溶けたい」

無表情に梅割りをすすっている彼女の

Tシャツの下の二つのふくらみは

コトバをもっていないからココロを裏切って

堂々といのちを主張している